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8月17日に行われたトライアルでは劇団B級遊撃隊主催・佃典彦氏が名古屋から参加して下さいました。
前川とのエチュードにおいて、佃氏はこれまでのトライアルにない試みを持ち込んでくれました。
一体何を持ち込まれたのかは動画でもご覧頂けますので是非。
【動画】第五回トライアル(佃典彦×前川麻子)
個人的には「酔うと変わる男」が感じられたのがよかったです。

8_17_懇親会

(以下、懇親会の聞き取りより抜粋)
<お客様より感想>
・以前観た時よりも、二人の弟に対する思いを強く感じた
・時計の秒針が刻む音がよかった。音響で音を付けるとわざとらしいかもしれない
・男は女と復縁したいのでは、といった個人的な思いを持ち込んで観られるのがよいと思う
・グレートマジンガー(※冒頭、シャワーを浴びながら佃氏が歌った)然り、バラバラ死体の入ったダンボールを並べ直したり、冷蔵庫の周りに集めてみたり、佃氏の演じる男はおかしみもあり、また哀しかった

<前川>
・佃さんと寺十さんの違い
(佃さんは)体つきから違う。本読みの時点で全然やり方が違うのでどうしようかと思った
(違いといえば)ムックと私も違う。年齢、見た目の違いにより、同じ役を演出するにもやり方は違ってくる
・今回の事など
男が話すバラバラ死体の話は、女はまともに聞いてない。まともに聞いてしまうと、出ていきたくなってしまう。男の話をどこでどう信じる/信じないか。
今回は途中まで男と共に狂っていけそうだったが、女を引き止めた男が、女が残ってくれた事に安心した。男の安心を感じた時、これは一緒に居られないと初めて思った

佃典彦、前川麻子2

<佃氏>
・達成感
弟を殺したという罪悪感よりも、数時間かけてバラバラにして箱詰めにした達成感の方が最初の内は強いのではないかと思い、試してみた
・初めての経験
着地点があるエチュードを一時間やるのは初めてだった
ラストは女がいるままで終わらせてもいいのではと思い、本来男一人で言うセリフを、女がいる時に言ってみた
そのまま終わるかと思ったら、女が出て行ってしまったので、えー行っちゃうの~!と思った
→前川 男に引きとめられ(男、女、弟の)三人で住んだらどうだったろうと言われ、そこで初めて自分はここには居られないなと思った
離婚した夫婦の気易い感じが個人的にわからないので、その設定に感心した
→前川 (結婚経験のない)寺十さんはもっとわからないからなのか、解釈を厳密に詰めてくる
詰める方が稽古としてはいいのかもしれない。今回自分が演じた男は、だんだん執着の強い感じになっていった
佃典彦、前川麻子1


<ほか、お客様から>
・客に(死体が有るという)ネタがばれている前提で、笑える展開から叙情的なところに向かう方がいいのではないか
→佃氏 僕はネタは見せないと思う。「寺十すっぽんぽん」だったり、「佃マジンガー」だったり、男がいつもと違うというのは女は感じる筈だし…シチュエーション主導でみせようとするやり方はしないと思う
→前川 ドタバタと必死になって死体を隠したりする事は、喜劇としてはアリだとしても、リアルではないと思う

・実際の事件と、事件を描く物語について
前川 世の中にはワンルームのユニットバスで完全に死体処理をした人もいる
   事件を描く時、作家が想像する当事者の心情は、現実にやった人の心情にはどうしても負けると思う
佃氏 リアリティは有っても、現実を超越したものを目指しているので、現実に似たような事件が起こるとくやしい
前川 現実に勝とうとは思わないが、演技をしてる時点で現実ではない。そこが勝負所だと思う

※話を聞きながらとったメモを元に文章にしております。意図に誤解がある場合などご連絡頂ければと思います。

次回トライアルは9月30日(日)14時~【出演】寺十吾、赤澤ムック、前川麻子でお送りします。最終回です。
【情報】愛のゆくえ(仮) トライアル 最終回

(制作 成田)

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愛のゆくえ(仮)


1990年に作家・演出家の前川麻子が立ち上げたプロデュースユニット。魅力ある役者を招き、前川が作・演出を行う。公演歴40回以上。

演劇「愛のゆくえ(仮)」
同じ男女二人の物語を3組の出演者と演出で舞台化。
観客の前で試演、稽古を見てもらい意見を交換し合う「トライアル」を実施、
台本稽古映像もネットに公開した。
映画「愛のゆくえ(仮)」の脚本はトライアル以前、前川WSでの試演会で没になった戯曲が元になっている。

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